手が上がらない!後ろに組めない!と言う方は拘縮肩注意報

手が上がらない!後ろに組めない!と言う方は拘縮肩注意報

拘縮肩は一般的な名称で言うと40肩、50肩と言う俗称の方が聞きなれているかもしれません。英語ではFrozen Shoulder(フローズンショルダー)その名の通り肩関節が固まって動かせず痛みが出る症状です。

主に

☑じっとしていてもジンジンする

☑肩が固まって手が上がらない

☑ベルトやエプロンが付けづらい

☑夜中に痛みで目が覚める

☑洗濯物を干すのが辛い

☑髪を結うときがきつい

40肩50肩はだいたい年齢的にそのぐらいの年齢で発症することが多いためについた俗称です。

痛み自体は一生続くと言う事は無く、時間とともに引いていくことが多いですがそのペースは人によって様々で3年、5年と長期かかる人もいます。

原因

拘縮肩の完全な原因は分かっていません。仕事での使い方や日常の動かし方とも考えられています。また肩をケガなどして長期動かしていなくてなる場合もあります。

そのほか糖尿病、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、パーキンソン病、心臓病などとも関係があるとも言われています。

何らかの影響で肩の内部に炎症が起こり引き金になります。

石灰沈着と言って体の中にあるリン酸カルシウムと言う物質が血液の流れが滞ることで石のように固まって肩関節にひっかかり炎症を起こすこともあります。

また肩には関節包と言う肩を包むクッションのようなものがありますが、炎症が長引くことでこの関節包が硬くなり中で関節が癒着して動きが悪くなると考えられます。さらに潤滑油の役割をする滑液が減少してさらに悪化していきます。

拘縮肩は時期において主に3段階に分けられます。

炎症期

動作時だけでなく安静時も炎症による痛みが発症します。夜痛みで目が覚めたり夜間痛が起こります。この時期はあまり無理に動かすことは推奨されません。

拘縮期

痛み自体は減ってきますが動きが制限されていきます。日常生活にも支障が出ます。

回復期

痛みがだいぶ軽減して来る時期なので積極的に動かすことが推奨されています。

一般的な治療法

レントゲンやMRIで筋肉の状態や関節の内部を検査します。また超音波を使う検査をすることもあります。

改善するための処置は主に以下のものがあります。

痛み止め ロキソニンやボルタレンで痛みを押さえます。

注射   ステロイド注射の投与 ヒアルロン酸の投与など

手術   徒手的関節受動方 メスを使わず麻酔を打った後大きく動かして癒着を取る方法  

     鏡視肩関節受動術 小さなカメラを使って肩関節から関節包を剥がす手術

運動療法

理学療法士によるリハビリと自宅での訓練法の指導、温熱療法、電気治療などを同時に行ったりします。

当店の施術法

先にも上げたように時期と共に痛みは軽減していきますが時間がかかりますし、痛みが消えても動きの制限が残ることもあります。

整体をすることで正しい動きができるようになり、また痛みが軽減するスピードを上げることができます。

拘縮肩と言っても症状や重症度は様々で短期間で痛みも動きも良くなる場合もありますが、基本的には整体で見ていっても他よりも時間がかかる症状になります。

また病院で肩だけ施術をしても治りが悪い事があります。これは肩が動かなくなった原因が肩関節以外にもあると考えられるからです。

拘縮肩の人は同時に猫背ぎみであったり、首が前に入っていたりと体全体の歪みが見て取れることがほとんどです。

痛みが出ている所は総合的に一番負荷がかかっている場所なので、そこだけ施術しても治る場合もありますが繋がりを改善しないと回復し辛いこともあります。

また拘縮肩は関節の構造的な問題で肩こりなどの筋肉の緊張だけの問題ではないので、通常改善するスピードを数か月早めると言うような認識の方が良いと思います。

もちろん中には1,2回で痛みが取れる場合もありますが、それはだいたい関節にそこまで影響がなくて筋肉の緊張だけの問題がある場合に限ります。

トントン整体法

当店独自の整体法で、身体をトントンと表面から軽く叩くことで振動を加えて内部から緊張を取っていく整体法です。

身体にも負担が少ないのでお子様からお年寄りまで安心して受けていただくことが可能です。

最後に

拘縮肩は日常生活に支障が出る上になかなか改善されにくいのでストレスになる症状です。一人で悩まず、病院でも改善されにくい場合は一度ご来院いただけたらと思います。