高齢者に多い橈骨遠位端骨折を起こしても元の生活に近づけましょう

高齢者に多い橈骨遠位端骨折を起こしても元の生活に近づけましょう

80歳以上の方の骨粗鬆症になる割合は50%と言われています。今回紹介するのは高齢者に多い三大骨折の一つ「橈骨遠位端骨折」です。転んで手をついたときに多く、加齢による骨の弱さが原因といわれております。

しかし、高齢者だけでなく若い方も起きることもあり、それぞれ原因や対処法が異なります。年齢や転位で分類されているので少しでも生活に支障が出ないように対処をしていきましょう。

橈骨遠位端骨折とは

肘から手首までの骨は2本あり、親指側が橈骨、小指側が尺骨と言います。橈骨遠位端骨折とは転んだ時に手をついた衝撃で橈骨の手首に近い方が折れてしまう怪我です。

発生率は女性が男性の1.32倍と言われ、加齢とともに増加します。70歳以上では若年と比べて男性で2倍、女性で17.7倍となります。

原因

原因は年齢によって異なります。若年者ではスノーボードなどのスポーツや交通事故など強い衝撃で起きることが多いです。

高齢者は骨粗鬆症などが基盤にある場合、軽微な転倒でも発症することがあります。特に女性は加齢によりホルモンバランスも崩れ骨がもろくなるため、発症率が高くなります。

転位による分類

骨折によるずれ方でも分類されていて、今回は「コーレス骨折」「スミス骨折」について紹介します。

コーレス骨折

橈骨遠位端骨折の中で最も多く、手のひらを地面についたときに起こりやすいです。骨折部は手の甲の方向にずれるため手背が膨らんで見えます。

スミス骨折

転倒した時に、手の甲を地面について骨折すると、骨折部は手のひらの方向にズレます。 これは「スミス骨折」と呼ばれます。自転車のハンドルを持ったまま転んだ時などに生じます。

症状について

手首の付け根に痛みが出現し、手首を曲げることや手のひらを返す運動が出来なくなります。また腫れと熱をもちます。

放置すると骨が変形したまま固まり痛みだけではなく痺れや動かなくなるなど2次的障害が出る可能性があります。早めに診断と治療することが重要です。

一般的な治療

関節外骨折やズレのない骨折はギブスなどの外固定による保存療法が行なわれます。ズレを伴う骨折の場合は、手術による治療が必要とされます。

可動域制限が伴うことも多いため、リハビリなどで関節拘縮を防いだり、腕の筋肉のトレーニングも重要です。

当院での治療

当院では手首の状態だけでなく、全身を見ていきます。体の歪みを整え血液の循環を促し回復力を上げることで正しい体の使い方が出来るようになり手首への負担を軽減します。

そうすることで骨折部位の回復を少しでも促す事ができるのです。

緊張や歪みによって循環を悪くなっている場所左右で均等に力を使えていない場所を整えて、背骨や骨盤などの土台の歪みを整えます。2次的障害の予防と負担の少ない身体も作っていきます。

トントン整体法とは

当店では独自の「トントン整体法」を行います。身体のバランスが崩れ歪みが起きている部位は硬く緊張し、血液の循環が低下しています。

歪みの部位が多いほど全身の血液循環が低下し、自身の回復力も低下してしまいます。「良くなるものも良くならない」状態になってしまい、症状が長引いてしまいます。

トントン整体法は全身を軽くトントンと刺激することによって、全身の血液循環を促し自身の回復力を高めます

骨折の場合は直接的なアプローチはできませんが、全身の循環を促し身体のバランスを整えることはできます。そうすることで手首の負担を軽減することができますし、癒合後の後遺症も軽減させることができるのです。

 

最後に

橈骨遠位端骨折は起きることが多く、普段から予防しても急な転倒や事故を防ぐことは難しいです。しかし、早期治療と適切な対処をすれば起きた後でも元の生活に近づけることは可能です。

当店では問診や検査で細かく調べていきます。痛みや動かしづらさを気にせず、何歳になっても同じ生活ができる身体を一緒に作っていきましょう。

また、予防もしていきたい方もまず一番初めにご相談ください。